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執筆者の写真MAIKO YOSHINO

アナログの心地よさ

今のおうちでもっと解放感のある暮らし    MAIMYLIFESTYLELABO 吉野舞依子です。

(この記事は3月6日のNewsLetterの記事を編集したものです。)


最近の私のお気に入りはシャンプーバー石鹸。

そう、髪の毛を洗うシャンプー用の石鹸です。元来石鹸が大好きだ私。息子が小さい頃は専業主婦だった時間もあって、手作り石鹸にはまったこともきっかけです。手作り感のある石鹸が特にいいなあとおもいます。リンスのいらない石鹸という事で半信半疑で使ってみるとなんともいえないこしのある感覚がとても気に入っています。今日はアナログなお話。



便利?で機械化・電子化建築業界もCADが主流


私の本職でもある住宅建築の世界でも私が入社した当初はまだまだ手書きで図面を書く人も多かった時代。専門学校では必ず手書きの図面を学びますし、建築士の試験の製図の試験は今でも手書きです。

手書きの醍醐味はなんといっても線の太さをかき分けることで美しい図面ができるのです。私のなかではちょっとした芸術品てきな感覚。数年前に東京で安藤忠雄先生の手書きの図面を見る企画展があって、その線の細部の美しさに感動をいまでも覚えています。ですが、現在はほぼCADで図面を書くことが主流になりました。



機械化デジタル化で恩恵を受けたこと 失ったもの



機械化デジタル化の恩恵は皆様もよく知るところだと思います。

先ほど言ったCADの世界でも、図面を書くスピードが格段に速くなりましたし、修正もはやい。何より寸法精度がより高くなったので、間違いも起きにくいといったことがあると思います。

そして、字のサイズなどもすべて同じサイズで統一できるので、均一間のあるムラのない図面が欠けることも魅力の一つかと言えます。最近ではパースといって内観の様子を絵として描ける機能も向上していて、リアルに近い絵を描くことも可能になりました。


半面。温かみであったり、人間味がなくなってきているという事もあるのかなとおもっています。CADで図面を書いていても、それなりに人間の手間がかかっているわけなのですが、仕上がりは機械的な線になるので、お客様には簡単にできてしまうといった感覚を無意識に持たれることが多くなったように思います。

逆に手書きで図面を書くとなると、書いている本人だけでなく、お客様にとってもその手間暇であったり思い入れを図面の段階から強く持ってもらえる傾向があったように感じます。人間と人間の想いのやり取りがそこに生まれるのもアナログな図面ならではだったのではないかと20年前の手書きで図面を書いてきたあの頃を思い返すに感じます。


ここまで書くとじゃあどちらが良いの?という事になるんですが、どちらがいいか悪いかというよりは、今の建築業界のスケジュール感や予算の兼ね合いを加味して考えると、手書きで詳細な図面はなかなか厳しいものがあるので、そういう意味では機械化しないと、作業が追い付いていかない、人件費を考えればなおのこと。こういう世界は建築の世界だけでなく石鹸をはじめ衣食住あらゆる製品においても言えることなのだろうと感じます。



アナログの良さは手間暇かけるだけ想いが感じられること



現代人は仕事が忙しかったり、子育てが忙しかったり、頼れるコミニティがなかったりという事で、いかに効率よく時間短で行えるか、そうしたことに強く流れが行ってしまいがちです。スマホやSNSの普及はその代表ですよね。私の学生時代はスマホなんてないから手紙や日記のやり取りもありましたが、今では年賀状でさえデジタル化されています。ペーパーレス化がすすんで、どんどんアナログな世界が失われていくことにちょっとした疲弊感のようなものを感じてしまいます。 デジタル化が進むにつれて、アナログなものやことが貴重な機会となりつつある時代になったと思います。たとえば、音楽の世界でも昔のレコードは音が良かったけれど、今あの音をデジタルな世界で聞けるかといえばそうはいかないし、映像の世界でも名だたる芸術作品絵画のリアルに見た質感を映像で表現できるかといえば限界がある。

まさにアナログ的にリアルに足を運んでみるからこその感覚感動があるのは人間がアナログな生き物であるからこそ。自然の中が気持ちよく感じるのはまさにリアルな心地よさを体感しているんですよね。

先日糀ワンデイ合宿がありましたが、実はオンライン講座もあるメニューだそうですが、やはり、糀も生き物なので、その肌感覚はリアルでしかわからないものだったと思いますし、米を蒸したときのかおる香りであったりも、リアルな感覚です。人間の五感は素晴らしいものですね。

実はリアルな心地よさというのは、日常の暮らしの中にもたくさんあった風景だったことがデジタル化によって、失われつつあり、それを日々の暮らしの中ではなく、外に求めるという流れにこれでいいのかな?と思うわけです


おうちの身近な暮らしの中に心地よさを



先日予防医学の学びの延長で統合医療の講座があり、ウエルネスツーリズムの荒川先生のご講義を聴く機会に恵まれました。

その中でこんなお話がありました。

過度な消費主義から抜け出し、

●もっと余暇を持ち、

●スケジュールのバランスをとり、

●もっとゆっくりとしたペースで生活し、

●子どもともっと多くの時間を過ごし、

●もっと意義のある仕事をし、もっとも深い価値観にまさに合った日々を過ごす~ 人間らしさの本質の豊かさを考える時間でした。

本来のウエルネスツーリズムの考え方とは

ウエルネスツーリズムとは

心と体の健康に気づく旅、地域の資源に触れ、新しい発見と自己開発ができる旅、原点回帰しリフレッシュし、明日への活力を得る旅

旅先を『日常の延長』へ、健康点検&働き方・生き方再構築の場へ

単なるリフレッシュの旅ではないという事なんです。

旅先を『日常の延長』へ、健康点検&働き方・生き方再構築の場へ

日常が都市圏の利便恩恵を受けながらウェルネスライフスタイルの一部実践の場へという考え方です。

まさにafterコロナからのリアルな場のつながりが求められる時代へと移り変わるのを感じながら、この日常と非日常の行き来が本来の人間らしい生き方なのではないかというお話にとても共感しました。


おうちは人間らしい生き方を創り出す場所



これからの時代は単純に外に癒しの場を求めるという事でなく、家の中に当たり前に心地よさがあって、さらに再構築したり、日常の延長にさらに健康を見つめなおしたり、生き方を高めていく機会となるそうしたバランスを持った暮らしが求められる時代に来ていると感じます。そういう意味では単に便利で機械化できれば良いという時代から人間の持つ本来の心地よさを求める時代になっていくのだと思います。

さらに言えば、自然の循環を日々の暮らしに落とし込む。自然の中に身を置くことが特別な事ではなくて、日常にも自然は身近にあって時に外に出かけた時に自然や豊かさを見つめ直すいわば自分自身の再構築の場。私は旅行やお出かけは単なるリフレッシュとか気分転換ではなく、自分自身のwellnessの本質を見つめ直す場所だと思ってます。

だからこそ、日々のおうちでの暮らしのアナログさを丁寧に大切にしていきたいし便利なものの恩恵もありつつ、それが当たり前ではなく、アナログな丁寧さを日常の習慣とできるような自然に寄り添った暮らし

これからも今あるおうちでもっと解放感のある暮らし ウエルネスライフスタイルを日常に取り入れていきたいと思います。



 

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